一言で言えば、「完璧」です。もし今色々あるHISTORY WORLD TOURのライブDVDのなかで、まずどれかひとつ選ぶとすれば?と問われれば、これです!
何が「完璧」なのかといえばまずこの手のDVDに付き物の難題である「画質」、はっきり言って唯一の公式ライブDVD「ライブインブカレスト」より良いです。そして「カメラワーク」、ドイツのTVやWOWOWでも放送されたらしいが、客席もいいバランスで適度に映り、マイケルと観客との一体感も充分に感じられ、盛り上がりきっている様子もわかる。 失神者も映っていなくてある意味上品。 さらに「セットリスト」、この時期はset list5、HISTORY WORLD TOURは7つのセットリストが存在したが、(そこまでガラッとは変わらないが)このツアーでのセットリストはいかにも基本的というか、王道のような感じ。 比較的珍しいといえば、「Blood on the dance floor」くらいかな。あとはド定番というか、HISTORY WORLD TOURでは欠かせない曲目たちで固めている。
オープニングのCGから「In The Closet」まで一気に攻め上げ、バラードや往年の曲を織り交ぜ進んでいく。 その中でも「ハグガール」が唐突に選ばれるシーンにはびっくりする。もっと前もって選ばれるのかと思っていたが、当の本人もあれでは一瞬何が起こったのかわからないだろうし、心の準備もしたかったのではと思ってしまう。 Jackson5のメドレーの前ではこれまた珍しくMCが続く。
中盤「Billie Jean」から「 Black or White」では世界を震撼させたヒットパレード。 後半「Earth Song」からラスト「History」の約15分間は、あたかも「平和及び環境大使世界代表」のようなパフォーマンス。個人的には何度観ても感動し、心に沁みる。
オープニングからラストまでのこれらの流れは特にこのライブやこのDVDに限ったことではないが、紛れも無く「これぞHISTORY WORLD TOUR!」と言わせる内容で、このまま公式DVDとして販売しても何もおかしくない。