ライブ映像に関してはフルコーラスがあったり、ワンコーラスがあったりと様々だが、「Working Day And Night」「Human Nature」「Will You Be There」などヒストリーツアーのセットリストには入っていないレアステージも収録されており、やはり新鮮で再感動! 番組の構成としてはライブ映像とインタビューや舞台裏風景が時間的に半々といったところで見ていてバランスも良い。
画質はMTVのDANGEROUS DIARYは問題なく楽しめる。特典映像のメキシコ公演は画質、音質共に悪いが、その映像を見れると割り切るべき。 ちなみにトラック26の「The Way You Make Me Feel」は実際は「Smooth Criminal」が挿入されており、パッケージの印刷ミスと思われる。
今回ご紹介するのは「【DVD】30TH. ANNV. CELEBRATION 2001(セレブレイション 2001)」です。 2001年9月7日と10日(9.11同時多発テロの前日!!)、ニューヨークのマディソンスクエアガーデンにて行われた、マイケルのソロ30周年記念ライブの映像です。 結果的にこれがマイケルとジャクソンズのラストライブになってしまうのだが・・・ マイケル40歳。 1971年、マイケル初のソロシングル「Got to be there」を発表してからちょうど30年。 この日のために超豪華なアーティストがマイケルのために終結したのだが、そのメンバーがまたスゴイ! 第一幕はその豪華アーティストたちがマイケルのためにマイケルの楽曲をはじめとした様々な曲をマイケルに贈る。 まずは「星の王子ニューヨークへ行く」や「スターウォーズ エピソードⅠ~Ⅲ」でおなじみののサミュエル・L・ジャクソンのMCでスタート。 最初の曲、「Wanna be startin'something」からいきなりアッシャー、マイヤ、ホイットニーヒューストンと、前座としてはありえないほど贅沢すぎる顔ぶれ! 次にアメリカ音楽史上最年少のプラチナアーティスト、ビリー・ギルマンの歌う「BEN」。これには参ったの一言! 風貌は違えど、往年のちびマイケルを思い出させる素晴らしい歌声で、前半にして一気に会場を魅了してしまう。
(このDVDの画像ではありません。画質はこの動画よりもキレイです。)
その後も、モニカ、デボラ・コックス、ラー・ディガ、マイヤ、タミアの女性陣が繰り広げる一風変わった「Heal the world」やグロリア・エステファンとジェイムス・イングラムとのデュエット「I just can't loving you」、デスティニーズ・チャイルド(彼女たち曲の間奏部分が一瞬ビリージーンにアレンジされている所がかなりシブい!)、マイケルの初主演映画「THE WIZ」のかかし役にちなんだステージを披露したジル・スコットなどなど、マイケルが登場しなくても食い入るように見入ってしまうステージの連発! また「You are not alone」をミュージカル仕込みの彼女風で歌い上げたライザ・ミネリや「Man in the mirror」を98゜やアッシャーと共に歌ったルーサー・ヴァンドロス等の重鎮たちのステージもこのライブに更なる重みを加える。 中でも圧巻だったのが1979年の大ヒット曲で、以来213回も様々なアーティストがレコーディングしたといわれる「I will survive」を披露したグロリア・ゲイナーだ。 発表から20年以上経った当時(勿論30年以上経った今でも)でも全く色あせる事ない名曲で、マイケル絡みでない楽曲で一番会場(歌詞の内容からして、特に女性)の盛り上がりがすごく、オーラも半端なかった。
第三幕はお待ちかねの真打ち登場。マイケルソロステージ! クリス・タッカーのマイケルものまねを交えた(これがそっくり!)MCでスタート。 少し年をとった気がするのは否めないが、それでも40歳とは見えないパフォーマンス! ステージに上がった瞬間、前半の客席にいたマイケルとはまるで別人の史上最強のスーパースターがそこにいる。 色あせる事のない「The way you make me feel」、本当に最後になってしまった「Billie Jean」をはじめ、かなり久しぶりのスラッシュとの競演の「Black or White」、「Beat it」や、本来ならば翌日の9.11同時多発テロがなければ行われていたであろう「INVINCIBLE TOUR」でのマスト演目になっていたはずの「You rock my world」を披露。
今回ご紹介するのは「【DVD】LIVE IN LONDON RAINBOW THEATRE 1979(レインボーシアター)」です。 ジャクソン5として活動していたモータウンより移籍後、大ヒットを記録した78年発売のアルバム「DESTINY」を引っさげ、79年1月から約1年続いたDesteny World Tourを開始。3rd Legまで含めると全部で124公演行ったツアーの極めて序盤、1st Legのロンドンレインボーシアター(10~13公演目)で行われたステージ映像を収録。マイケル21歳。 このDesteny Tour中にマイケルのソロ・アルバム「OFF THE WALL」の発表があり一時中断。このロンドン公演はその変更前のステージ。 再開後(2nd Leg以降)の後期ツアーでは、「Off The Wall」「Rock With You」「Don't Stop 'Til You Get Enough」など、マイケル色の強いナンバーが組み込まれ、イメージ的には「マイケルジャクソン&ジャクソンズ」といった感じに様変わりしてしまう。 よって純粋なるマイケルをリードボーカルとした「ジャクソンズ」のライブ映像としてはほぼ見納めのステージとなってしまう。
では本編。前回書いた「【DVD】JACKSON5 DVD LIVE IN MEXICO 1975(ジャクソン5 メキシコ 1975)」のステージでは後半のクライマックスの位置にいたノリのいいジャクソン5時代のナンバー「Dancing Machine」で幕開け。ソウルフルなムードたっぷりで会場のボルテージを一気に引き上げる。 当時の新曲「Things I Do For You」に続き、マイケルの見せ場である「Ben」へと続き、バラードながら既に会場の熱気は最高潮! 「MEDLEY MOTOWN」では「I Want You Back」「ABC」「The Love You Save」「I'll Be There」とジャクソン5時代のモンスターヒットナンバーが続く。 この流れはデンジャラスツアーやヒストリーツアーなどで毎回組み込まれる定番メドレー(「ABC」はほとんどないが・・)で、それの貴重なオリジナル版となる。 もちろんデンジャラスツアーやヒストリーツアーではステージ上に兄弟がいなく、「I'll Be There」では毎回マイケルが兄弟を想い、しゃがみこんで感極まるシーンがあるが、ここではその兄弟と一緒のステージのため楽しんでこなしている。またそれも新鮮。
(このDVDの動画ではありません。画質はこの動画よりもキレイです。)
メドレーに引き続きステージ後半に差し掛かる。「Enjoy Yourself」「Destiny」とマイケルが観客を煽りまくっていき、観客との息もぴったりで異様な盛り上がりに。 最期の曲「All Night Dancin'」が終わったとたんにいったんメンバーが一斉に退散。 そしてこのDVDの最大の見所であるアンコール「Blame It On The Boogie」へ。レインボーシアターを埋め尽くした観客は総立ちで大合唱。 観客最前列の女性に舞台袖にある花一輪を渡すマイケルがいたり、しばらく花束を渡そうと頑張ってマイケルに手を伸ばしていた最前列の女性にしばらくたってマイケルが気づき、無事花束を受け取ってしばらくその花束を持って歌う微笑ましいシーンがあったり、マイケルソロ活動後のワールドツアーでは考えられない映像がこの曲の間だけ見ても盛りだくさんに詰まっている。 さらにこの曲は、アルバム「OFF THE WALL」発表後の後期Desteny Tourでは「Shake Your Body」に代わり、封印となる。 これだけ観客が盛り上がる名曲なだけに、本当にレア映像となってしまい残念かつ大変貴重。 テンションMAXの観客席が最期に良く映るのだが、人種、年齢の枠を超えた人たちが彼らの音楽でひとつになっている所もやはり感動するポイントである。
今回ご紹介するのは「【DVD】JACKSON5 DVD LIVE IN MEXICO 1975(ジャクソン5 メキシコ 1975)」です。 ジャクソン5としては最期期の映像で、ジャクソン5時代のフルレングスのライブ映像集がほぼ皆無なので本当に貴重なフィルムです。 マイケル17歳。 1975年といえば、CBSに移籍して「ジャクソンズ」と改名する年。 このメキシコライブの時点では既にジャーメインが不在で、非公式ながら1972年からコンガ演奏のランディが在籍。 時代は「ジャクソン5」だが、事実上この年誕生の「ジャクソンズ」のメンバー構成となっている。
セットリストも素晴らしく、ジャクソン5時代のレアナンバーやヒット曲メドレー「ABC」「I Want You Back」「The Love You Save」等、ノリのよいナンバーから、ジャクソン5時代に同時進行でリリースしたマイケルのソロナンバー「Rockin'Robin」「Music & Me」「Ben」「I'll Be There」、隠れた名曲「Happy」「One Day In Your Life」などしっとり聞かせるナンバーとバランスも良く、最後の「Dancing Machine」~「Body Language」で観客を交えたダンスタイムでフィナーレ。